農家の皆さんへ
農業者のための労災保険のご案内
農業者も労災保険に加入できます
労災保険は労働者の負傷・疾病・傷害・死亡等に対して保険給付を行う国の制度です。
農作業中で全国では年間400件近い死亡事故が起きており、雇用労働者はもちろん、農業経営者や家族従事者も一般労働者と同様の補償を受けることができます。
農作業事故防止と万が一のために
当JAは、組合員の皆様を農作業事故から守るため、農作業事故防止対策運動を展開しております。
また、安心して組合員の皆様が農業経営を継続していただく為に労災保険の加入窓口となる労働保険事務組合と労災保険部会を設立し、組合員皆様の加入のお手伝いを致します。加入にあたっての、諸手続き等はすべてJA労働保険事務組合が行いますので、安心してご加入いただけます。この機会に一人でも多くの方が労災保険に加入頂きますよう、よろしくお願い致します。
JAふくしま未来で特別加入できる保険の制度は3種類です
1.特定農作業従事者 畜産農家・果樹農家・専業農家へお勧めです。
補償対象作業
土地の耕作・開墾、植物の栽培・採取、家畜・蚕の飼育の作業で次に掲げるもの
- ① 動力により駆動する機械を使用する作業
- ② 高さが2m以上の箇所における作業
- ③ サイロ、むろ等酸欠危険場所における作業
- ④ 農薬散布の作業
- ⑤ 牛・馬・豚に接触し、またはそのおそれのある作業
- ⑥ 上記作業に密接不可分に付随する準備・後始末作業
加入資格
経営耕地面積2ha以上または年間農畜産物販売金額300万円以上の自営農業者(家族従事者等含む)、または地域営農集団の構成農家で組織全体で上記の条件を満たす農家
2.指定農業機械作業従事者 農作業受託農家、農業機械を使用される農家へお勧めです。
補償対象作業
土地の耕作・開墾、植物の栽培・採取の作業であって、指定農業機械を使用する作業及びこれに直接付帯する作業
- ※ 指定農業機械
- 動力耕うん機その他の農業用トラクター、動力溝掘機、自走式田植機
- 自走式スピードスプレーヤーその他の自走式防除機、自走式動力刈取機
- コンバインその他の自走式収穫機、トラックその他自走式運搬機、動力揚水機
- 動力草刈機、動力カッター、動力摘採機、動力脱穀機、動力剪定機、動力剪枝機
- チェーンソー、単軌条式運搬機、コンベヤー、無人ヘリコプター
加入資格
自営農業者(労働者以外の家族従事者等含む)
3.中小事業主等 雇用のある農業経営者にお勧めです。
補償対象作業
労働者に対して決められた所定労働時間内、労働者の時間外・休日労働に応じてする農作業時(準備・後始末作業含む)、通勤時の事故や疾病
加入資格
年間100日以上労働者を使用することが見込まれる事業主および労働者以外でその事業に従事する方。また以下の2つの要件を満たすことが必要です
- ① 雇用する労働者についての労働保険関係が成立していること
- ② 労働保険の事務処理を労働保険事務組合に委託していること
1.労災保険に加入するには
農業者でJAふくしま未来の組合員の方が対象となります。JAふくしま未来の担い手渉外係へご相談ください。加入希望の日から14日前にお申込み願います。
労災に加入される方は、特別加入団体として特定農作業従事者の場合は「JAふくしま未来特定農作業労災保険部会」「JAふくしま未来指定農業機械労災保険部会」に加入していただく必要があります。部会費として、加入者1人につき年間3,000円が保険料とは別に必要になります。
中小事業主等で加入される方は「ふくしま未来農業協同組合労働保険事務組合」に事務委託をしていただきますので委託手数料として1名につき年間3,000円が保険料とは別に必要になります。
なお、一般加入(従業員分)につきましては別途3,000円徴収させて頂きます。
2.雇用労働者の労災保険の加入
特定農作業従事者・指定農業機械作業従事者のいずれの労災保険についても特別加入する時に雇用している人がいる場合、その雇用者も労災保険へ加入する必要があるので、雇用者の労災保険の手続きが必要となります。雇用者は、ふくしま未来農業協同組合労働保険事務組合に事務委託をすることが出来ます。
3.保険料
特別加入の保険料
年間の保険料は年間の農業収入に基づき保険料算定基礎額(給付基礎日額×365日)と農業所得がほぼ等しくなるよう3,500円~25,000円の範囲から給付基礎日額を選択して下さい。
表1 給付基礎日額・保険料一覧表
給付基礎日額 A |
保険料算定基礎額 B=A×365日 |
年間保険料 | ||
---|---|---|---|---|
特定農作業従事者 B×9/1000 |
指定農業機械作業従事者 B×3/1000 |
中小事業主等 B×13/1000 |
||
25,000円 | 9,125,000円 | 82,125円 | 27,375円 | 118,625円 |
24,000円 | 8,760,000円 | 78,840円 | 26,280円 | 113,880円 |
22,000円 | 8,030,000円 | 72,270円 | 24,090円 | 104,390円 |
20,000円 | 7,300,000円 | 65,700円 | 21,900円 | 94,900円 |
18,000円 | 6,570,000円 | 59,130円 | 19,710円 | 85,410円 |
16,000円 | 5,840,000円 | 52,560円 | 17,520円 | 75,920円 |
14,000円 | 5,110,000円 | 45,990円 | 15,330円 | 66,430円 |
12,000円 | 4,380,000円 | 39,420円 | 13,140円 | 56,940円 |
10,000円 | 3,650,000円 | 32,850円 | 10,950円 | 47,450円 |
9,000円 | 3,285,000円 | 29,565円 | 9,855円 | 42,705円 |
8,000円 | 2,920,000円 | 26,280円 | 8,760円 | 37,960円 |
7,000円 | 2,555,000円 | 22,995円 | 7,665円 | 33,215円 |
6,000円 | 2,190,000円 | 19,710円 | 6,570円 | 28,470円 |
5,000円 | 1,825,000円 | 16,425円 | 5,475円 | 23,725円 |
4,000円 | 1,460,000円 | 13,140円 | 4,380円 | 18,980円 |
3,500円 | 1,277,500円 | 11,493円 | 3,831円 | 16,601円 |
(注)特別加入者全員の保険料算定基礎額を合計した額に千円未満の端数が生じるときは端数切り捨てとなります。
- * 月途中の加入でも1ヶ月分の保険料が必要となります。
- * 保険料率は平成28年度料率
- * 支払った本人やご家族の労災保険料は確定申告時に、年金や健康保険料と同様に「社会保険料控除」として処理することができます。
雇用者の労働保険料
・農業経営主が支払う1年間(4月1日から翌年3月31日)の賃金総額に対し保険料率13/1000を乗じた金額を年3回に分けて納付します。
(例)アルバイト3人を雇い、賃金総額40万円を支払った場合
保険料額は40万円×13/1000=5,200円
- * 雇用者の労災保険料は全額、事業主が支払うことになりますが、支払った労災保険料は確定申告時に「農業経費」として処理することができます。
4.補償の内容
- ① 療養(補償)給付 必要な治療が自己負担なしで受けられます。
- ② 休業(補償)給付 休業4日目以降、休業1日につき給付基礎日額の80%相当額が支給されます。
- ③ 障害(補償)給付 障害の程度に応じた年金または一時金が支給されます。
- ④ 遺族(補償)給付 遺族人数に応じた遺族年金または遺族一時金が支給されます。
- ⑤ 葬祭料給付 基礎日額に応じた額が支給されます。
- ⑥ 傷病(補償)年金 傷病等級に応じた額が支給されます。
- ⑦ 介護(補償)給付障害(補償)年金または傷病(補償)年金を受給している方のうち一定の障害の方で介護を受けている方に支給されます。
5.提出様式
JAふくしま未来の各地区本部までお問い合わせください。
伊達地区本部 営農経済担当部 農業振興課 TEL024-575-0114
安達地区本部 営農経済担当部 農業振興課 TEL0243-33-2739
そうま地区本部 営農経済担当部 農業振興課 TEL0244-67-2702