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日本酒造りに初挑戦 福大小山教授ゼミナール生

2018.03.27

 平成23年の原発事故以降、学生がコメづくりを行う「おかわり農園」プロジェクトの活動で福島の復興をアピールしてきた、福島大学小山良太教授ゼミナールの学生が今年初めて、地元の酒蔵と協力して日本酒づくりに挑みました。学生達が生産したコメ「五百万石」を使用し、純米吟醸酒3千本(1本720㎖)を醸造。若い世代に日本酒を通して、福島の復興やゼミの活動を広めようと試みています。
 平成27年から始まった「おかわり農園」では、学生によるコメの生産や販売を通して福島県産米の安全性の発信や、食味コンテストの開催でブランド力の回復・強化に取り組んできました。
 今年は、地元にある酒蔵㈲金水晶酒造と協力して、日本酒造りに挑戦。昨年11月の仕込みには学生も参加しました。
完成したのは生酒の「結(むすび)」と、火入れの「福」の2種類の純米吟醸酒。人々のつながりを結ぶ福島の酒になって欲しいと願う学生達の想いが込められています。パッケージも、学生のアイデアを反映し、デザインにおにぎりを用いるなど、若い世代に手に取ってもらえるように仕上げました。
 日本酒造りに関わったゼミ長の間宮疾人さんとゼミ生の熊谷真純さんは「特徴は酒米の産地も、仕込んだ酒蔵の場所も福大がある地元の『松川町』ということ。商品名やラベルに込めた想いを感じ取って欲しい」と話し、尾形杏さんは「活動の意味をより幅広い層に知ってもらえるきっかけになる」と期待しています。
 日本酒は3月上旬から販売が始まっていて、両方とも1本1,580円(税別)で、同大学の購買店舗や当JAの農産物直売所(※直売所は「福」のみ販売)などで購入できます。
 

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