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農業振興支援事業活用生産者に聞く!Vol.1

2017.09.19

【安達地区 増子孝夫さん・政子さん夫妻】
 本宮市で昨年からハウスピーマンの栽培を始めた増子さん夫妻。現在はハウス2棟(約4a)で栽培をしています。今年度の収穫は7月から始まり、現在は芽かきや葉面散布などの管理作業と並行しながら毎日50~150袋(1袋150g)をJAや農産物直売所に出荷しています。
 もともと会社勤めをしていたお二人は、孝夫さんの両親が兼業農家で、自宅に畑があったため、定年を機に農業を始めました。最初は家庭菜園を想定していましたが、JAの営農指導係から出荷を目的としたハウスピーマンの栽培を奨められ、挑戦を決めました。
 ピーマン栽培を始めるため、JAの農業振興支援事業を活用し半額助成でハウスを建てました。初年度は1棟を建てて、ハウスに50本、露地に150本苗を定植しました。栽培を終えてみると、ハウスと露地で収量があまり変わらず、また、ハウスものの方が柔らかくて苦みが少なく食べやすいピーマンが出来ると感じ、ハウス栽培に魅力を感じるようになりました。そのため今年は、露地栽培は行わず、支援事業を活用しハウスをもう1棟増やすことにしました。今年定植した苗の量は全部で120本と昨年より少ない本数ですが、ハウスは露地のように風によって傷がつく心配が無く、病害虫の発生も少なく、さらに長期間の収穫が可能なことから、増子さん夫妻は昨年を上回る収益を見込んでいます。
 ハウスピーマンの栽培について孝夫さんは「もの作りや売れる楽しみができた。会社勤めを終えてからは、『楽しみ』がないと何かやろうと思わない。もしも、ピーマンを栽培していなかったら、毎日テレビを見ているだけだったかも」と振り返りました。
 増子さん夫妻にピーマン栽培を奨めたJAの営農指導係は「JAの支援事業が農業振興につながるだけではなく、『楽しみ』とか『やりがい』を生み出せていることが嬉しい。ハウスピーマンは取り組みやすい品目だと思うので、もっと多くの方に挑戦して欲しい」と話していました。
 増子さんは今年、ハウスのメリットを最大限に生かし、ピーマンの出荷を12月まで続けようと試みています。

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