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湯野地域で桃とりんごの園地を巡回

2017.07.06

 当JA福島地区は3日、福島市飯坂町湯野地域の桃とりんごの園地巡回指導目揃会を行いました。生産者やJA役職員など約70人が参加し、8班に分かれて着果量や樹勢、病害虫の発生有無を確認しました。
 巡回後には飯坂東支店に集まり調査報告会を実施し、翌日、県北農林事務所で巡回の総評を公表しました。総評の内容は以下の通りです。

【湯野地区桃・りんご園地巡回総評】
 ももについて、着果量は8割の園地で適正、2割弱の園地でやや多い状況でした。樹勢は7割の園地で適正でしたが、樹勢がやや弱い園地が2割ほど見受けられました。修正摘果では、樹勢に応じた着果量とし、樹勢の弱い園地では着果量をやや少なくして下さい。
 せん孔細菌病について、春型枝病斑の防除が徹底されたことから、発生は小康状態にあります。今後降雨日が多くなると感染が拡大するおそれがあるので、油断せず、発病葉・発病枝は必ずせん除し、防除を継続して行ってください。また、ナシヒメシンクイによる芯折れ被害が散見されました。ナシヒメシンクイによって食害された新梢が芯折れし、先端が枯死すると、幼虫は次の新梢へと移動しますので、芯折れを見つけた場合には、せん除するようにしてください。
 りんごについて、着果量は6割の園地で適正、3割の園地でやや多い状況でした。樹勢は6割の園地で適正でした。1割の園地ではやや弱い状況ですので、早急に摘果を行い、樹体への負担を軽減しましょう。
 害虫ではリンゴワタムシ類が散見されています。薬液が到達しにくいところに発生が多い傾向ですので、基部の徒長枝をせん除し、十分量の薬液がかかるように努めましょう。今回、湯野地区ではそれほど多くありませんでしたが、腐らん病の発生が市内で拡大傾向にあります。発生に注意し、腐らん病を見つけた場合はせん除して園地の外で適切に処理して下さい。
 また、コンフューザーの対象害虫を防除するにあたっては、何よりもコンフューザーの適正な設置が欠かせません。防除暦はコンフューザーMMの設置が前提の防除となっていることを踏まえ、今一度、コンフューザーの設置量を御確認いただければ幸いです。
平成29年7月4日 県北農林事務所農業振興普及部

 

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