滋賀県立彦根東高校の新聞部が東日本大震災の取材に取り組んでいます。2011年の震災直後から15年にわたり、生徒たちの思いが受け継がれています。
同校の新聞部は、「福島をつなぐ」と題し、震災からの経過を様々な角度から取材してきました。11年、福島県で開かれた全国高等学校総合文化祭で、当時の学生らが福島県立相馬高校の震災に関する新聞記事を読んで感銘を受けたのを機に企画がスタート。震災当時の学びや教訓を新聞を通して伝え続けることで、記憶を風化させないという生徒の思いによって、今年で15年目を迎えました。
6月30日、新聞部で2年生の井益悠歩さん(17)と寺村陽里さん(16)が相馬市を訪れ、市内の農家にインタビューを行いました。2人は、農業を含む第一次産業に従事する人は、最前線で震災を見てきたと考えています。
米農家の武島竜太さんと坂本雄司さん、梨農家の坂下耕一さんと根本賢さんが取材に応じました。高校生の問いかけに対し、津波や原発事故の影響や当時の思いを赤裸々に話しました。復興に向かう中で励みになった出来事にも触れ、生業や産地を守るために前向きに農業に励む様子を伝えました。梨を栽培する根本さんは「マスコミや消費者の反応にかかわらず、生産者が自信を持って農産物を届けていくことが大切だと思う」と話しました。
取材を終えた井益さんは「高校生をはじめ、経験したことがなく関心が少ないものに時間を割く人は少ない。新聞を通じて少しでも震災に興味を持ってほしい」と話します。寺村さんも「離れた土地の出来事でも知ることは大切。滋賀県の人たちの震災や災害に対する感情を少しでも変えられたらうれしい」と語りました。







