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紙芝居で被災者の想い受け止める

2017.05.26

  女性部福島地区平田支部は5月24日、クラブ活動の一環で紙芝居鑑賞会を平田地区活性化センターで開きました。東京電力福島第一原発事故の時まで浪江町で暮らしていた岡洋子さんが、当時の浪江消防団の葛藤を描いた紙芝居を披露しました。
 岡さんは震災後、避難所や仮設住宅で生活していました。現在は浪江町に何が起きたのかを伝えるために語り部となり、「浪江まち物語つたえ隊」の一員として全国各地で紙芝居を披露していて、昨年はフランスにも渡りました。
 鑑賞会には部員など21人が参加。岡さんが浪江消防団の活動やそれに伴う葛藤や苦悩を力を込めて読み、参加は真剣なまなざしで物語を見つめていました。
 岡さんは「家族を亡くした方は、その思いはその人たちでは辛すぎて語れない。だから、私たち紙芝居という伝える手段をいただいて、活動しています」と話し、鑑賞した部員は「震災から6年、私たちの危機感や恐怖も薄れ、世間も忘れている。今日の紙芝居で改めて震災の恐ろしさ、原発で故郷をなくした悲しみ、生きているありがたさを感じることができた」と話しました。

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