中央大学戦略経営アカデミー「アグリビジネス戦略論」の一環として18日、受講生らが当JAの花き共選場や農産物直売所「ここら矢野目店」、西洋梨の圃場(ほじょう)を視察しました。今回のフィールドスタディでは、JA施設や圃場を実際に見学し、現場の取り組みや課題について理解を深めました。
視察では、JA加藤光一常務が「震災からの復興 食と農のユートピア創造へ」と題して組織の概要や現在の取り組み状況について説明し、意見交換も活発に行われました。その後、産直課福島地区の赤井文洋ここら統括店長が農産物直売所の販売状況や、地元農畜産物の販路拡大に向けた工夫などが紹介されました。
同JA管内には直売所が10店舗あり、このうち6店舗は「ここら」のブランドで運営されています。直近3年間で直売所「ここら」の販売額は着実に伸長し、2024年度は6店舗で過去最高となる年間18億5000万円を売り上げました。視察に参加したアカデミー受講生は、直売所の店舗づくりの工夫や満足度向上の取り組みについて熱心に質問し、店舗内を見学しました。
フィールドスタディ参加者は「生産現場の工夫や努力を直接知ることで、アグリビジネスの可能性や地域農業の現状について理解を深める機会となった」と話しました。