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干しブドウでグッドデザイン賞受賞

2016.11.04

 福島市の果樹園「㈱フルーツのいとう園」が販売する国産大粒高級枝付き干しブドウ「duo de raisins」が平成28年度グッドデザイン賞を受賞しました。平成27年にブランドプロデューサーの長岡淳一氏と出会い、パッケージを一新。パッケージのデザイン性とデュエット仕立てのブドウの形が評価され受賞となりました。果樹園の代表取締役である伊藤隆徳さんは今後、関東圏を中心に、海外への輸出量増加をねらっています。
伊藤さんが干しブドウ加工を始めたのは2013年から。震災の風評被害で価格が下落したブドウに付加価値を付けて販売しようと試みました。
「duo de raisins」の特徴はそのままで食べられる高品質のブドウを使用していること。無添加で10日間かけてじっくり乾燥させ、柔らかく甘みと酸味のバランスが良い干しブドウに仕上げています。また、伊藤さんは栽培段階で手間をかけ、1本の枝から2つの房を作る「デュエット仕立て」を行い、珍しい形の干しブドウにもこだわりました。
伊藤さんのこだわりをパッケージにも表現したいと、農業のブランディングに関わる㈱ファームステッドの長岡氏がデザインに着手。黒を基調に、金色のロゴや文字を組み合わせ、シンプルで高級感のあるパッケージに仕上げました。
今年1月から新パッケージでの販売が始まりました。カタログや注文販売が中心ですが、各地の商談会がきっかけで、海外からの問い合わせも多く、シンガポールのインストアショップでも販売しました。
2日に福島市内で行った受賞記者会見では、集まったメディア関係者に商品概要や企画コンセプトを説明。伊藤さんは「福島の美味しいものを発信したいという想いを込めた商品が、光栄な賞を受賞出来て嬉しい。日本国内や海外の方にもぜひ買ってほしい」と話しました。
販売価格は1箱(150g)で巨峰が3,700円、シャインマスカットが9,000円(いずれも税別)。小袋(1袋60g)もあります。問い合わせは㈱フルーツのいとう園(℡024‐563‐5512)まで。



 

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