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ブロ苗無償配布で効果 作付面積計画上回る

2016.11.02

 当JAそうま地区では今年、独自の地域農業振興資金を活用し1ha分のブロッコリー苗を無償配布しました。当JA管内の主産地である南相馬市原町区では今年度の作付面積が計画の23.5haを上回る25haを達成。新たなJA独自の取り組みで、復興に向けて着実に成果が表れています。
 原町区では15年程前から、水田の転作事業としてブロッコリー生産が始まりました。一時は栽培面積が40ha以上ありましたが、震災後は塩害や生産者の減少により面積は半減していました。
 そうま地区では合併を機に、これまで以上に園芸作物の基盤回復に取り組もうと考え、今年、作付拡大支援事業として新たに300万円の予算を組みました。その一部を活用し、9月にブロッコリー苗を無償配布しました。
 苗の無償配布の効果も加わり、原町区では作付面積が昨年の21haを大幅に上回る25haに拡大。11月中旬から本格的な収穫が始まる見込みで、販売数量の増加に期待が高まっています。
 原町区で当初からブロッコリー生産に携わり、現在も8haでブロッコリーを栽培している福田栄一さん(65)は今年、10a分の無償苗の配布を受けました。平年より1週間ほど遅い10日から収穫を見込んでいます。福田さんは「ボーダーラインの1万ケース(1ケース20玉)を目標に、しっかり収穫していきたい」と意気込んでいました。

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