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桃畑VR再現「果樹園をアーカイブ」仮想空間で桃栽培管理

2022.05.26

 福島大学食農学類農業生産コースの髙田大輔准教授は桃畑を仮想空間に再現しました。園地や桃の樹形情報をデジタル化しアーカイブ・管理することで、栽培技術向上や経営の安定化に寄与します。桃園地のデジタル化は全国で初めてです。

 髙田准教授は2015年から研究を開始。剪定の指導書や農業の教科書は平面的で見ても分かりにくいというところから樹形の立体化に取り組みました。その後、VR(仮想現実)の普及を受けて、仮想空間上での再現を実現させました。

 デジタル化は、果樹樹体をレーザー測量し、果実や枝葉の樹形情報を取得します。さらに果実に被せた袋に番号を付け、1玉1玉糖度を測定。果実は糖度により色分けされ、一目で糖度分布を確認できます。園地情報をアーカイブすることで、栽培履歴を視覚的に何年も遡ることができ栽培管理に役立てられます。

 VR上では、夏の枝は葉が多く果実が見えにくくなります。そこで、冬の葉がない状態の枝の位置情報に果実情報を重ね合わせることにより、樹や枝ごとの糖度等の傾向を見ることが可能です。枝の状態や散布機の特性を把握することで農薬のかかり方などもシュミレートできます。

 映像は複数人で共有し見ることが出来るため、剪定指導会などの実技講習を自宅で実施することも可能となり、新規栽培者への技術指導の幅も広がります。

 また、観光果樹園等での活用では、糖度が高い傾向にある枝などを示すことで、人手不足解消や利用者の満足度向上につながると考えられます。

 髙田准教授は「さらなる技術開発やローコスト化を図りたい」と話します。

 

 

 

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