7月13日、26日、8月8日は「ふくしま桃の日」



 福島を代表する桃といえば「あかつき」がよく知られております。あかつきは全国でも1番多く栽培されている品種であり、そしてそのうちの半数は福島県で栽培されております。

 「あかつき」の物語は、昭和27年に始まりました。農林省(当時)果樹試験場(筑波)で白桃×白鳳の交配、新しい品種に「れ―13」の個体番号がつけられました。昭和35年には国内12県の桃生産地で調査研究が開始され、福島県もその一つであり県園芸試験場(現県果樹研究所)での初結実は昭和37年でした。しかし、大きな欠点は“果実の大きさ”。小さい果実は各県とも共通した欠点であり、とうとう昭和46年には国の予算が取れず調査研究は打ち切りとなりました。

 しかし、小玉でありながら「きめ細かな肌のような皮」「キラリとした光沢のある肉質・着色」「黒砂糖のようなコクのある食味」があり昭和52年に福島県の事業として進めることとなり現地試験が開始されました。なんと、現地試験では多くの試験地で200gを超える果実が生産されるようになりました。

 その後、昭和53年には「あかつき」の名前がつけられました。由来は「夜明けを表す意味」、「江戸時代から続く福島市信夫三山暁まいりの意味」があり名付けられました。現地栽培者男達の情熱と言っても過言ではないと思われます。

 「ふくしま桃の日」の記念日は、「れー13」の番号を取り13の倍々で3日間の設定とし、「7月13日・7月26日・8月8日」といたしました。さらなる当JAの桃の消費拡大戦略に取り組んでまいります。


代表理事組合長 数又清市



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