トピックス

「私たちの直売所」意識が売り上げ増へ

2018.05.01

 当JAそうま地区の農産物直売所「ふれあい旬のひろば」は、3月にJAで行った事業推進大会の中で、優績直売所表彰を受けました。5年前から毎年、前年度比7~8㌫増で売り上げは増加。2017年度の販売額は過去最高の1億9970万円を記録しました。

 「ふれあい旬のひろば」はJA管内にある直売所12店舗の中では3番目に規模が小さい店舗。震災前も売り上げは年間1億2000万円ありましが、東京電力第一原子力発電所事故の影響で、売り上げが8200万円まで落ち込んだ時期もありました。しかし、直売部会員らは「私たちの直売所」という意識を持ち、直売所らしい品揃えの確保など、これまで以上に店舗を支え続けました。

 出荷者らで組織する相馬中村直売部会は以前から、イベント時の会場設営やレジ補助、商品の袋詰めなど、運営に積極的に関わってきました。生産者が頻繁に店舗に足を運ぶことは、利用者にとって「買い物に来ると生産者に会える。食べ方のアドバイスが聞けるなど、距離が近いのが魅力」と好評でした。

 JAの担当者は「相馬・福島間の復興道路の一部開通や復興住宅の建設などの外部要因によって市内に人が増えたこともあるが、部会が一丸となって店舗を育てようと工夫を凝らすことが売り上げ増加につながっている」と話しています。

 同直売部会の菅野忠部会長は「部会員みんなで直売所を運営しているという共通意識がある。お客さんを呼び込む方法を常にみんなで模索している」と話し、今後は有機栽培野菜の出荷や米販売量の増加などを検討しており、今年度、販売高2億円突破を目指します。

   

Page Top