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地元を花いっぱいに 福島市飯野町・河野さん

2018.04.18

 福島市飯野町の河野栄吉さんは22年ほど前から、花木の名所づくりで地域活性化に取り組んでいます。自分の畑に植えた21本の苗木から始まり、同じ町内会の仲間に自ら仕立てた苗木を配りながら、面積を拡大。現在は集落全体で管理する「花やしき公園」に発展しました。年々観光客が増え、今年は初めて福島市の観光ガイドブックにも掲載されました。河野さんは、盛り上がりを増す光景に驚きながらも、「花の王国ふくしま」の名所の一つとして定着してきたことを素直に喜んでいます。
 きっかけは「息子が孫の入園記念に畑に花モモを植えた。花が綺麗に咲いたとき、多くの人に見て欲しいと思った」と河野さんは振り返りました。それから毎年、苗木を定植。自分の畑が花モモでいっぱいになり、町内会の班の仲間に声をかけて、花木定植の賛同者を増やしてきました。
 公園の名前の由来は、町内会にある班のことを「やしき」と呼ぶこの土地の方言から来ています。やしきの仲間で作った花いっぱいの公園を表した名称は、町内会の集会で即決されました。
 今では町内会に花管理組合ができ、年2回の草刈りやチューリップの定植などを行っています。4年前からは見頃の時期に出店も出るように、2年前には50台収容の駐車場も出来ました。多くのカメラマンが来るようになったため、今年は初めて夜間のライトアップも挑戦しました。
 徐々に発展を続ける公園を眺めながら、河野さんは「まさかこんなに綺麗になると思わなかった。集落の協力の賜物だと思う」と感謝を述べました。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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