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タマネギ生産振興図る 大型収穫機実演会を実施

2017.07.31

 福島県相双農林事務所は31日、乗用タマネギ収穫機の実演会を南相馬市で開きました。生産者や関係者など約30人が参加し、機械の特徴についての説明を聞き、性能を間近で見学しました。
 区画整備が進む南相馬市では大規模な畑地の利用としてタマネギ生産を振興しています。タマネギは農作業の機械化が進んでいることや放射性物質を吸収しづらいなどの利点があることから、農地再生に効果があると考えられています。
 一方で、大型の機械を使ってタマネギを大規模生産している産地は北海道のみで、本州では小型の機械が主流です。そこで、井関農機株式会社が北海道で使用している大型機械の横幅を縮小するなど本州仕様に改良。今回、実演会の実施となりました。
 実演会で披露されたのはオニオンハーベスターVHA730H-DCS。20~45分間で10aの面積のタマネギを収穫できる性能を持ち、時速10~15㎞という高速移動が可能な機械です。さらに、収穫と同時に葉切りをすることから、作業の効率化や乾燥時間の短縮などのメリットが見込めます。
 実演会一部始終を見ていた圃場主である(株)豊かな福島をつくる豊福ファームの豊田雅夫社長は「作業の効率化が望めることを体感し、非常に手に入れたいと思った」と話していました。

 


 

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