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トルコギキョウ産地化への取り組みを報告

2017.04.28

 原発事故からの地域再生に向け、相馬地域をトルコギキョウ産地にしようと立ち上がった「トルコギキョウ生産部会」の皆さんが27日、当JAそうま地区本部で成果報告会を開きました。部会立ち上げからの取り組みや課題を振り返り、今後、販売高5,000万円の早期達成に向け、出席者全員で意識を統一しました。
 もともと飯舘村はトルコギキョウ大産地でありましたが、震災後に計画的避難区域に指定されて営農が中断していました。当JAのそうま地区管内では米の作付制限に替わり、収益性が高く、比較的風評被害が少ない花の生産で地元の農業を復活させようと考えていたため、生産者は飯舘村からトルコギキョウの苗を引き継ぎ、南相馬市内で栽培を始めました。平成27年5月には、統一した規格で安定的な出荷をするため、生産者が集まって部会を設立。「復興応援 キリン絆プロジェクト」の助成を受けながら「咲かそうそうま。トルコギキョウ魅力アッププロジェクト」に取り組んできました。
 プロジェクトではこれまでに、現状分析による課題把握や部会としての基準の確立のための市場や先進地の視察の実施、生産者のスキルアップのための栽培指導会の開催、相馬産トルコギキョウPRのための販促活動を行ってきました。また、部会のチームワーク創出のため、統一のユニフォームや栽培マニュアルを作成しました。
 報告会には生産部会員やキリン絆プロジェクトの関係企業、JA役職員など44人が出席。部会長の堀千夏子さんは「今日からが本当の始まり。このプロジェクトをきっかけにもっと成長していきたい」とあいさつ。事業報告では副部会長の二谷純市さんが「プロジェクトでハード面は揃った。これからは栽培技術の向上による単価アップに向けて取り組んでいく」と話しました。

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