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6年ぶりに小菊栽培を再開 山木屋・遠藤さん夫妻

2017.04.12

 

 

 平成23年の原発事故以降、避難指示区域に指定されていた伊達郡川俣町山木屋地域が、今年の3月31日に避難指示解除となり、帰還者による営農が本格的に始まっています。
 当JA福島地区花き専門部会に所属する遠藤進さん安子さん夫妻も6年ぶりに小菊栽培を再開。今年の7月から待ちに待った出荷が始まります。
 寒暖差がある山木屋地域は花卉栽培に向いていて、遠藤さん夫妻は以前から、リンドウなどの花を栽培してJAの直売所へ出荷していて、小菊栽培は平成21年に始めました。
 小菊栽培に慣れてきた3年目、原発事故が起きて山木屋を離れざる負えなくなりました。農具の運搬と土地確保の問題、なにより「山木屋で作っていたような品質のものは作れないだろう」という考えからから遠藤さん夫妻は営農休止を選択しました。
 避難先でも、山木屋に戻って営農を再開させる意欲を持ち続け、平成27年に長期滞在が可能な「準備宿泊」が許されてから、山木屋にある自宅のハウスや圃場の管理を始めるようになりました。
 そして昨年10月、国の原子力災害対策本部会議で山木屋地域内の避難指示解除が正式に決まり、今年度の出荷に向けて本格的に動き始めました。現在は約30aで7~9月出荷用の小菊を栽培しています。
 進さんは「山木屋で絶対に再開したいと思っていた。自信をもって出荷できるのが嬉しい」と笑顔で話していました。


 

 

 

 

 

 


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