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風評被害払拭へ 韓国で文化交流事業

2017.03.22

 福島市のNPO法人ふくかんねっとは15日から21日まで、農食品文化交流事業を韓国で行いました。福島市民など約60人が訪韓し、市場などを訪問。現地の住民との交流会も行い、歴史や文化についての相互理解を深めました。当JAからも女性職員3人が参加しました。
 韓国は原発事故から6年が経った現在も、日本産農産物の輸入規制を完全解除していない国の一つで、日本の農産物に対する嫌悪感は根強く、日本に行くこと自体が危ないと考える国民も多い状態です。
 ふくかんねっと(チョン・ヒョンシル代表)は平成14年から、日韓の相互理解と友好親善の発展のために活動していて、韓国人留学生に対する奨学金の支援や韓国文化周知のための講習会やイベントを開催してきました。震災後は、韓流スターを招いた復興ライブや韓国人の来福事業などを行いながら、福島の安全性を韓国国内に発信しています。
 今回は公益財団法人日韓文化交流基金と共同実施。既に2月には韓国から約100人の視察団が来福し、農業の現場視察や住民との文化交流をしました。
 福島からの視察団は、韓国一の穀倉地帯のマンギョン平野を持つ「金堤(キムジェ)」や梨・イチゴの特産地の「全州(チョンジュ)」、韓国最大の港町の「釜山(プサン)」などを訪れ、韓国の農業や食文化に触れました。全州と大邱(テグ)での交流会では福島の米や果物が提供され、手作りのお好み焼きは多くの方に喜ばれました。
 研修最終日には報告会が行われ、参加者は「福島と韓国はどちらもベースに農業があり、風景も文化も似ている。民間人が福島の正しい情報をきちんと説明できれば、風評被害も払拭できる」と述べました。

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