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かつて栄えた養蚕業伝える  ~繭手工芸品展示発表会~

2017.03.08

  かつて養蚕業が盛んで、「蚕都(さんと)」と呼ばれた伊達市梁川町で、繭玉手工芸の作品を数多くて展示した「ふくしま復興祈願2017・第21回繭手工芸品展示発表会」が3月6日から、伊達市役所梁川分庁舎で開かれています。

 この展示発表会は、同町の山舟生、富野、粟野、梁川の4地区の繭手工芸グループで組織する「まゆの里やながわ」の主催。同会は、養蚕を中心に発展した町の歴史を現代に伝えようと、現在20人の会員で活動。生糸にする「普通繭」とは別の「種繭(たねまゆ)」の繭玉を使って工芸品を作り、その作り方を小学校の子どもたちに伝えるなど、活動に取り組んでいます。

 

   

 

 会場内には、会員らが一年かけて作り上げた、花や動物などの繭玉手工芸の作品約250点を展示。作品の中には、高さ2㍍を超える見事な桜の木や、可愛らしいヒヨコやニワトリの楽園をイメージしたものなど、見応えのある作品が並びます。今年は長野県駒ケ根のシルクミュージアム「桑の実の会」の作品も展示しています。そのほか会場では、簡単に作れるカエルやウサギ、今年の干支「トリ」の繭玉マスコット作りの体験コーナー(参加費200円)も楽しめます。同会の佐藤朝子会長は「養蚕で栄えた蚕都・梁川に想いを馳せながら、繭玉手工芸の作品を楽しんでください」と来場を呼び掛けています。開催は、今月12日まで。場所は、伊達市役所梁川分庁舎1階ホール。午前9時~午後4時まで(12日は正午まで)。入場は無料。

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