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飼料用米多収化に向けた実証栽培へ農林中金が助成金

2017.03.06

 

   JAふくしま未来そうま地区の基幹品目・米の生産は、震災・原発事故以降、風評被害の影響もあり、特に南相馬市では、主食用米から飼料用米にシフトされています。JAでは飼料用米の収量増加による農業所得の向上を目指し、同地区に適した品種の育種選抜と、安定収量の確保、効率的な栽培方法の確立に向けた研究・実証栽培に、3年間の計画で取り組みを進めています。

 この研究・実証栽培には、農林中央金庫が復興支援プログラムの一環として、実用化に向けた開発費用などの一部を2年間助成するもの。初年度は、約20系統から選抜する少量多収品種試験と、次年度に向けた地域の特性や多収系の特性を確立する中規模試験を行います。

 3月2日に福島市のJA本店で開かれた助成金贈呈式では、船本勝同金庫福島支店長から菅野孝志同JA組合長に、助成金の目録が手渡されました。同金庫は、総額770万円を上限に、初年度は同JAと種苗開発会社の業務委託契約の初年度費用420万円を助成する。菅野組合長は「実証栽培による多収品種の選抜で、そうま地区の稲作の復興と農業所得向上につなげたい」とあいさつしました。

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