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「葉とらずふじ」強化で新ブランドりんご確立へ

2018.10.19

 当JAの福島地区りんご専門部会は今年から、同地区で葉摘みをしないで生産した「葉とらずふじ」にブランド名を名付けて販売します。「葉とらずふじ」は従来のスタンダード品と比べて、色付きが良く、高糖度で蜜入りも良好。省力化にもつながることから、これからのりんご生産を担う取り組みとして生産者やJAでは大きな期待を寄せています。販売は11月20日頃からの予定です。
 一般的なりんご生産では、果実の着色時期の10月頃に玉回しと一緒に果実の周囲の葉を摘むことで、果実に葉形が残らないようにします。しかし、色付きやすい「ふじ」の品種を用いることで葉摘み作業を削減することが可能に。同地区では現在、優良系統で「葉とらずふじ」の実施を推奨しています。
 葉摘みをしないことで、省力化が可能になったほか、葉が多く残ることで蜜入りや糖度が慣行栽培よりも高くなることが期待できます。そこで同部会では、「葉とらずふじ」をブランド化し付加価値をつけることで、さらなる面積拡大につなげようと試みました。
 19日には「葉とらずふじ」の指導会を福島市内で開き、生産者約70人が出席しました。大槻善博部会長はあいさつで「『葉とらずふじ』の作付面積は福島市内で10haに増えてきた。ブランドを確立させて、所得アップにつなげよう」と話しました。その後、JA担当者が葉を取らずに着色させるための管理方法について説明しました。
 今後、23日にはりんご生産者集会を各地で開き、「葉とらずふじ」の取り組みなどを管内の生産者に伝達します。

 

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