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JAの取り組みを聴き取り 福島高校課題研究活動

2018.10.12

 福島県立福島高等学校の2年生が取り組む課題研究活動の一環で、12日、当JAの菅野孝志組合長が生徒のみなさんの聞き取り調査に応じました。菅野組合長は平成23年の東日本大震災と東京電力第一原子力発電所事故以降取り組んできた、JAの活動や想いを説明。生徒のみなさんは今月24日に、広島県内のスーパーで聞き取り内容の報告活動を行い、福島の復興の現状を一般市民に伝えます。
 平成19年から文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールに指定されている福島高校では毎年、2年生が興味・関心に基づく課題研究活動に取り組んでいます。今回、菅野組合長のもとを訪れたのは「復興」「祭り」「観光」というキーワードに関心を持つ8人が集まったチームの一員です。
 聞き取り調査では菅野組合長が震災後の取り組みを説明した後に「『作り続ける』という判断をしたからこそ、原発事故の問題が解決の方向に向かっていると思う。復旧・復興にはまだ時間がかかると思うが、生産活動が続いていくようにJAがサポートする」と想いを述べました。その後、生徒のみなさんが広島での報告活動で使うためのジュース「もも日和」5ケース(1ケース30本入り)を贈呈し、活動に対するエールを送りました。
 聞き取りを行った班長の高城怜奈さんは「普通に生活している福島に、桃の価格が戻らない等の風評被害がまだ残っていることに驚いた」と話し、菅野組合長に聞き取りを行うことを提案した班員の佐藤葵さんは「ネットで調べて分かった数字の部分だけではなく、現場の想いがわかった」、同じく班員の阿曽温生さんは「インターネット販売で県外や世界に向けて福島県産農産物を発信していることが理解できた」と話していました。
 今回の聞き取りの様子は、福島高校で年3回発行する新聞「梅章」の今月30日発行予定の号の1面でも掲載される予定で、発行された1,500部は同校の生徒や県北地方の中学校・高校などに配布されます。

 

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