営農情報

No.23 きゅうり栽培管理について

2017.08.10

No.23 きゅうり栽培管理について

 

ふくしま未来 TAC情報 No.23

 

きゅうり栽培管理について

 

平成29年8月10日

JAふくしま未来 営農部

 

1.摘葉・摘果

下位節位について、株元40~50cm程度をきれいに摘葉し、通風を確保する。

収穫開始頃から主枝中段の摘葉を始める。風通しや採光を考え、混み具合を見ながら、古葉や側枝の発生状況に合わせて病葉等を株あたり1回2~5枚を限度に摘葉し、葉の更新を図る。不良果は早い段階で摘花・摘果し、着果負担を軽減することで草勢の維持・回復を図る。疫病発生・腐敗果を防止するため、摘んだ葉や果実は全て圃場の外に出して処分する。

 

2.潅水・追肥

収穫量が増えるにしたがい、水不足による草勢低下が心配されるので、こまめな潅水を行う。晴天が続く場合は、少なくとも3日に1回は潅水する。潅水は天候状態に応じて量を加減し午前中に実施する。収穫初期は窒素過多に注意し、樹づくり重視の肥培管理を行うが、その後草勢に応じて追肥量を多くする。液肥の場合は少量多回数(5~7日おきを目安)で開花数に応じてムラの無いように行う。葉面散布や土壌潅注も草勢に応じて組み合わせる。追肥は遅れないよう芯の状態や葉色、雌花数等を観察しながら生育に合わせて行うが、品種により施肥量が多くなり葉色が濃くなると病害や生理障害を招くので注意する。

 

3.萎れ・芯やけ対策

曇天後・梅雨明け後の晴天や、台風等の強風で萎れが発生しやすいため、カルシウム資材での葉面散布の実施や、朝方の葉水・通路灌水による空中湿度保持,摘果の実施に加え発根促進剤や蒸散抑制効果のある資材を積極的に使用する。

 

4.病害虫防除

収穫盛期後の成り疲れ時や、台風等の豪雨・強風後は、病害が発生・蔓延しやすいため、適正管理・早期防除に努める。強風による傷果は直ちに摘果し、着果負担を軽くする。

降雨により病害の発生が助長されるので、降雨前の防除の実施や、降雨が続く場合には散布間隔を短くし、散布ムラがないように適切に散布する。病害ではべと病、褐斑病、炭そ病の発生が見られる。早期切り上がり~収量低下の主要因となるので、特に炭そ病、褐斑病の降雨前予防防除を徹底する。防除前には、病葉を取り除く。病葉を摘葉した場合、新たな感染源となるので通路等に放置せず、まとめてほ場外に処分(土中に埋める等)する。通路に滞水している場合は、早急に排水を行う。日照不足や肥料切れによる草勢低下は、病害の発生を助長するため、適正な肥培管理や草勢維

持対策を実施する。

・べと病  …葉脈に区切られた多角形の病斑を生じる。軟弱な生育(チッソ過多等)や高温多湿で多発しやすい。

・褐斑病  …淡褐色(小型)、円形・綿毛状かび(大型)。高温多湿(風)草勢低下チッソ過多に注意。 

・炭そ病  …周辺が褐色、内部が淡色の病斑を生じ、中心破れやすい。降雨・ドロ撥ね等で被害拡大。被害部位を圃場外に持ち出す、風通しを良くする。

・うどんこ病…葉表に白い粉を生じる。下葉の整理を行うとともに、予防、初期防除を徹底する。

・つる枯病 …円形病斑(初期)、葉脈から広がり、扇形になる。病斑部に黒い小粒が多数形成され、茎が枯れる(株元注意)。

・灰色かび病…果実・茎・葉に灰色のかびを生じる。

・菌核病  …果実・茎・葉に白色綿状のかびを生じる。後にネズミ糞状の菌核を生じる。

・モザイク病…葉にモザイク症状、果実は奇形、株生育不良になる。

・斑点細菌病…葉に水浸状角形病斑、果実は凹み、黄褐色のヤニ発生。

・黒星病  …茎・果実に暗緑色の円形斑点を生じ、褐変し凹み、黒褐色ビロード上のかび発生、中央が裂ける。

・ホモプシス根腐病…樹全体まとまって枯れ上がる。根に黒い斑点を生じる。

・疫病   …地際部軟腐し倒伏、果実は1~2日で軟腐する。摘果した被害果は圃場外に出す。

・縁枯細菌病…葉縁に暗緑色の病斑を生じる。

 

≪病害写真≫

 

photo006photo001photo005photo007photo001

  べと病     褐斑病     炭そ病      うどんこ病   つる枯病

 

photo003photo002photo002photo002ph_02_l

 灰色かび病    菌核病    モザイク病   斑点細菌病    黒星病  

ph_02_lph_02_lph_01_l

 

ホモプシス根腐病    疫病   縁枯細菌病

 

 

営農部 農業振興課

 〃  園 芸 課

Page Top